2004年10月16日

若狭悌尚展

若狭若狭悌尚展を10月19日(火)〜10月30日(土)にて3F石田大成社ホール にて開催。詳しくは続きを参照。

会期:2004年10月19日(火)〜10月30日(土)*日祝休
題名:若狭悌尚展
会場時間:午前11時より午後7時まで(最終日は午後5時閉館)
場所:石田大成社ホール
入場料:無料
素材:日本画材

私が京都で活動を続けるのは、日常の中に風土から生まれる伝統を感じる町だからです。
平安の文化の流れとその精神性を目にすることのできる環境は、自分の感性を高められると信じています。
作品は主に、木をモチーフにしています。特に何百年もそこに存在し、畏敬の念をも感じさせる大樹とは、何度も向かい合い対話を重ねます。
そうして浮かび上がってくる対象を、心象と共に空間の中に描きます。
私が表現手段として用いる墨は、生紙の繊維への染み込みや、水の滲みにより濃淡を表現できます。また、墨の滑らかな風合いが私の内面性に重なるので、浸透する瞬間にとても魅力を感じます。描く対象と余白の際に、うごめく何かを表現できればと思っています。

2004年 記
若狭悌尚(テキスト構成:小原)

1972年石川県生まれ(石川県羽咋市出身)、京都在住。京都造形芸術大学研究生修了。射手座にて初個展、二人展。豊橋トリエンナーレ、石田大成社ホールにて「心象の眼」、「日本画の100」展などに出展。一年間、越畑の茶人の屋敷にて滞在し、制作。紙の浸透性を利用した墨による独自の技法を研究。また絵画と平行に95年より京都にて佛像彫刻を学び、主に修理、修復に携わる。

当ウェブマスター:天野雅弘

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