2004年09月03日

山下香里展(インスタレーション)

山下山下香里展(インスタレーション)を2004年9月21日(火)〜10月2日(土)にて3F石田大成社ホール にて開催。詳しくは続きおよびホールウェブサイトを参照。
会期:2004年9月21日(火)〜10月2日(土)*日祝休
題名:山下香里展「風景、メモ、メモ、」
会場時間:午前11時より午後7時まで(最終日は午後5時閉場)
場所:石田大成社ホール
入場料:無料
形式:インスタレーション


山下香里は、風景やメモのドローイングから、空間というキャンバスに移行する。その行為を山下は、「不信にみちた日常と、不安定な風景と、不可解な社会から一歩引いて見えてくる世の中の確かな存在が、こぼれ落ちてしまわないよう、私は注意深くメモをとる」と説明する。P.S.1出展の作品「Wriggling」は、蠢くことで、日常生活における、言葉と感覚のずれによるフィクションから、不可解な社会とのバランスを保つことが出来ないか探求を試みている。フィクションから現実の移行の軌跡を辿り、そこには山下の社会に対する一途な思いが見え隠れしているように感じる。(テキスト:天野雅弘)

会場全体を作品とするインスタレーションで表現します。空間を扱うことで、自分の表現したいことをより具体化できるのではと思います。
最近は作品の一部として、ドローイングや立体を制作しています。心の中にある歪んでいく記憶やイメージを、空間の中に断片的に切り出していきます。
そうして、誰もがもっているであろう不確かで曖昧な風景を呼び起こしたい。その不確かさや曖昧さの中に、世の中との関わり方や新たにものごとを見つけるきっかけがあると思うのです。そういった制作の中で、作品が呼吸しはじめるのを感じられたらと思っています。

京都は「何か」を感じさせる町。アトリエで制作した作品が京都の雰囲気に包まれ、会場でどんな表情を見せるのか私自信とても楽しみです。

2004年 記
山下香里

1978年香川生まれ、東京都在住。2002年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。主な展覧会は、2001年(株)ワコール本社ロビー(京都)、2003年「ファーストステップス:日本の新鋭アーティストたち」P.S.1コンテンポラリーアートセンタ−(ニューヨーク)、2004年「ZeicherischeArbeiten」raum500(ドイツ)、「TAMAVIVANT 2004 たとえばの新しさ」展(東京)出展予定。他多数出展。フィリップモリスKK.アートアワード2002大賞受賞。

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